そもそもアクセス解析とは

アクセス解析とはウェブサイトの運営者が閲覧者の環境や特性などを調査することを表す言葉であり、その機能自体のことを表すこともあります。アクセス解析では訪問者がどのサイトから訪ねてきたのかを知ることができます。特定のサイトのリンクからのアクセス数が多ければ、そのサイトに関心を持っている方が多く訪れていると考えられるので、そのニーズに合わせたコンテンツを用意するなど、ウェブサイトの戦略において参考になります。また、OS、ブラウザ、画面解像度、色深度、解像度などを解析することも可能です。いかに素晴らしいコンテンツを用意していたとしても、利用者の多くが使用しているOSが対応していなければ、その効果が発揮されることはありません。利用者の使用している端末やPCなどに合わせたコンテンツを用意することが重要となります。アクセス解析においてはウェブサイトの利用者の年齢層までは解析することができません。しかし、アクセスした時間帯や詳細な内容を解析する ことで推測をすることは可能です。ショッピングサイトなどではこのアクセス解析をどう生かすかが特に重要となります。各社が作成しているツールごとに解析できるデータが異なることもあります。

googleアナリティクス

googleアナリティクスとはGoogleが提供しているアクセス解析のツールです、基本無料でありながら非常に利便性が高いという特徴を持っています。有料版も用意されています。googleアナリティクスでは訪問数、リンク元のサイト、使用しているデバイスがスマートフォンかPCかといったことが分かります。例えばFacebookをスタートし、ホームページとのリンクを貼った場合にFacebookからのアクセス数はいくらくらいかが分かります。Facebookからのアクセス数が多ければその効果が高まっていると判断でき、少なければFacebookの内容を充実させて効果をよりアップさせようという戦略もあります。スマートフォンでのアクセスが多ければ、スマートフォン専用のウェブサイトを作ることも考えられます。googleアナリティクスの重要な項目に「ユーザー」というメニューがあります。このメニューではサイトの訪問数やページビュー数、使用しているデバイスなどのデータを閲覧できます。「集客」というメニューではユーザーがどのサイトから訪れたかが分かります。google検索で訪れたかどうかもここから分かる仕組みです。

どこ重視するかをはっきりさせる

アクセス解析ではユーザーがどこから訪れたかだけでなく、ホームページ内でどのページに移動したかなどを把握することができます。これはgoogleアナリティクスでは「行動」メニューで確認できます。このデータを確認するとアクセスの多いページと少ないページがはっきりと見えてきます。ホームページとしては全てのページにたくさんアクセスしてほしいと考えがちですが、アクセス数に偏りがあるということはそれほど人気のページがあるということです。その中で人気ページをさらにパワーアップさせるのか、アクセス数の少ないページを充実させるのかは重要な選択になります。

googleアナリティクスには「コンバージョン」メニューも用意されています。ホームページごとにある会員登録や商品購入などの目標を表す言葉がコンバージョンです。アクセス解析を行う目的の1つはコンバージョンを行うことです。特にショッピングサイトではコンバージョンを達成できるということが非常に重要となります。アクセス数は多くてコンバージョンを達成していない、アクセス数は少ないけどコンバージョンを達成しているということもあります。アクセス解析ではデータを組み合わせて分析することで新たな展開のヒントを得ることができます。

ホームページ制作やツール制作の現場では、成果をつくるために必要な指標に「KGI」「KPI」があります。

目標達成に関する程度を見える化する

何かを行う場合、目標達成することは大変重要なことです。闇雲に行動して結果はどうでもいいというような考え方では一時的には成功しても、それは短期的なもので継続的に得ることができません。成功するには何を目指して、どのように進めるのかを明確にする必要があります。そしてそれを評価し、改善するのがマネジメントの基本です。

では、どのように評価すればいいのでしょうか。目標やその進捗は目に見えない場合もあり、複数の要素が関わって一見わからないようになっていることがほとんどです。それでは主観的な評価しかできないため、意味がありません。そこで重要になってくるのがKGIとKPIという考え方です。

KGIはKey Goal Indicator、KPIはKey Performance Indicatorのそれぞれの単語の頭文字をとった略語です。どちらも指標であるIndicatorという単語が使われています。指標は目印のことで、経済指標などの使われ方があります。具体的には物事を判断したり、評価するために使われる目印のことを言います。つまり、はっきりと良し悪しがわかるものを指します。

では、良し悪しがわかるためにはどのようなものが必要でしょうか。それは比較できるデータです。よく行われるものとして前年との比較や標準値との比較などがあります。つまり数値化できるデータがなければいけないということです。「できる限り」、「より良い状態」などの設定では比較のしようがありません。

必要なデータを数値で示すことで、比較を行うことができ、それに対して上回っているか、達成できていないか、近づきつつあるのか、離れて行っているのかを見ることができます。そうすることによって主観的な評価ではなく客観的に割合を示しやすくなります。何らかのプロジェクトやプロセスを評価する時にKGIやKPIを使うことで組織全体で状況を把握することができます。また、対外的に良し悪しを示す必要があるときに曖昧な表現で説明するよりも指標によって示されるデータは信頼性があり、理解されやすいものです。

KGIは日本語で重要目標達成指数と言われ、KPIは重要業績評価指標と訳されます。それぞれは関連性があり、目指している成功やそこに至るまでの経緯を判断したり、評価するために使われる目印です。効率良く物事を進めていく上で、必要となるデータの一つです。

KGIとKPIによってわかるものとは

目指す成功を判断するため、またそれを評価するために使われる目印であるKGIとKPIはどのようにして使うのでしょうか。重要目標達成指数であるKGIは重要な目標の達成を判断し、評価するための目印です。つまり、どのぐらい設定した目標に対して到達しているか、それは良い方向に向かっているのかがわかるものになります。よく設定されるKGIは「1年で売り上げを前年比の倍にする」、「半年で広告収入を20%上げる」などがあります。

KGIを設定する時に重要なことは数値化することともう一つ、期限を設定することです。売り上げが100年後に倍になっても達成ではありますが、意味がありません。いつまでにというのが必要です。また、期限を区切ることによって、必要となる人材の見積もりができることやこのままでは間に合わないと判断して修正することが可能になります。

そのKGIへ到達するために設定されるのが、KPIである重要業績評価指標です。KGIが組織の指標だとしたら、KPIはブレイクダウンされた部門や担当者、または、ステップごとの指標になります。そのためKPIはより細かな実務に即した内容の設定になります。例えば、売り上げを倍にするときに、顧客の流入数を増やす必要もあるし、顧客ごとの購入金額を上げる必要があるかもしれません。または処理の時間を短くして効率を改善する必要があるのかもしれません。KPIはそれらそれぞれが指標になります。

KPIはKGIを構成する要素であるため、通常は複数設定することになります。ただし、それぞれのKPIの集大成がKGIになることが重要です。また、KPIは段階的であっても構いません。あるKPIが達成したら次のKPIを目指して進める。KGIに行き着くまでに複数のKPIが設定されていることもあります。ただし、あまり細かい設定をしすぎるとKPIを設定するための業務になるので注意が必要です。

設定したKGIやKPIは定期的に確認し、評価する必要があります。最後に達成率を見るだけでは、ただの反省材料にするしかありません。年間計画であれば四半期に一度はKGIを確認し、KPIは毎月確認した方が良いでしょう。そしてその状況に応じて必要な対策を行います。場合によってはKGI自体を見直す必要があるかもしれません。そうならないためにもKPIをしっかりと把握して調整を行う必要があります。

重要なのはKPIをどう使うかということ

KGIは重要目標達成指数なので、それが達成されなければ不利益を得ることになります。そしてそうなるかならないかはKPIが大きく影響してきます。目標の達成は、いろいろな細かなことの積み重ねです。いきなり達成できるような目標は判断することも評価する必要もありません。積み重ねるものが良く、時間通りであることが重要になります。

1年で売り上げを倍にする目標に対して、3ヶ月で顧客の流入数を30%上げて、半年で顧客の購入額を20%上げなければいけないとしたKPIを設定したときに、流入数が毎月10%ずつ上がっているか、3ヶ月で顧客の購入額が10%の上昇を見せているかなどを確認する必要があります。もし、それが満たされていない場合、それはKGIを達成できないというおそれが生じます。

対策を実行することで遅れを取り戻したり、達成率をあげるようにします。具体的には、宣伝の機会を増やすことや魅力的なキャンペーンを実施することなど対策を行う必要やセット販売などによる購入額の変更なども効果があるかもしれません。場合によっては、どちらか達成できている方から人材の割り当て変更なども考えられます。

数値化して期限を区切ったことによって、それが良いのか悪いのか、間に合うのか、遅れそうなのかが把握できます。把握するということは対策することができるということです。そしてそれを目で見て共有できるという利点があります。人によって経験や知識によって良し悪しや進捗を判断できる場合があります。それは残念ながら共有することができません。その人を信じるかどうかに目標達成を委ねることになります。

KPIはそれを誰でもわかるようにするツールです。いま、足りていないということを関係者全員で認識して対策を行う。また、リーダーがそれを把握して修正を行うための根拠となります。KPIを個人の評価や組織の良し悪しに使うことは本来の目的から逸脱しています。同じ指標を目指して達成できない場合でも、他のKPIを達成する能力に長けている場合もあります。

KPIは組織の健康診断のようなものです。効率の悪い部分を修正して、良くすることで目標を達成できるようにするために使われるべきです。もしKGIの達成率が悪い場合は、その設定自体が良くないのかもしれません。総合的な判断によって、達成可能な目標を設定し良い方向に向かうこと。それがKPIを使う一番重要な目的です。

「ページビュー(PV)数」「セッション数」「ユーザー数」とは

「アクセス解析」と「ページビュー」

ブログ運営者やWeb担当者であれば一度は耳にしたことがあるであろう「アクセス解析」という言葉。アクセス解析とは、ブログやウェブサイトのアクセス状況を集計し、訪問者の利用状況や傾向などを分析することを指し、アクセス解析ツールは、ブログやウェブサイトを運営していく上でぜひマスターしたいツールのひとつです。それでも、ブログやウェブサイトを始めたばかりだと「アクセス解析が重要ということはわかるんだけど、どこから手をつけていいか分からない」、「いろんな指標があるけど、まずどこを見ればいいの?」、「ページビューとかユーザー数ってなにが違うの?」という方も多いのではないでしょうか。

そもそも、なぜアクセス解析が必要なのでしょうか。例えばブログ運営者であれば「ブログのアクセス数をもっと伸ばしたい」、企業のWeb担当者であれば「自社サイトからの売り上げを増やしたい」「どのページが人気か知りたい」そのように考えることがあると思います。そんな時に、ぜひ活用したいのがアクセス解析ツールです。無料で使えるものとしてGoogleアナリティクスが有名ですが、Googleアナリティクスでは、以下のようなことを調べることができます。
・訪問者の属性(市町村等の地域、ブラウザやOS、デバイスの種類など)
・各ページでの滞在時間
・訪問者がどこから来たのか(検索エンジン、リンク、SNSなど)
・よく見られているページ
・訪問者が初訪問なのか再訪問なのか
・どのページから入ってどのページから出ていくか
このような情報を分析することで、ブログやウェブサイトをどのようにしていったらよいか、具体的な改善策を練ることができます。

アクセス解析の代表的な指標であり、またサイトなどの人気度を測る指標としてもっとも一般的なのがページビューです。ページビューは、ブラウザにウェブサイト内のページが表示された回数を指し、PVとも記載されます。例えば、ある訪問者がサイトを訪れ、そのサイト内で2回移動し、3ページ閲覧したとしたら、3ページビューとなります。「月間○万アクセスありました」など、アクセス数として語られることもありますが、数値が大きい場合はページビュー数であったりすることが多いようです。但し、アクセス数に関しては、ページビューを見るか、後述のユーザー数を見るか、厳密な決まりはないため、運営者によってその判断は分かれるところです。

訪問された回数を見る「セッション数」

ある訪問者がそのサイトを訪れ、回遊し、離脱するまでの一連の行動のことをセッションといいます。例えば、ある客が店舗に入店した場合、その店舗での商品購入の有無や滞在時間、行動内容に関わらず訪問(客)数は1となります。同じように、ブログやウェブサイトでも、ある訪問者がサイトを訪れた場合、その訪問者がサイト内で何ページ閲覧しようと、どのような行動をとろうと、そのサイトを離れるまでは、セッション数は1となります。例えば、Aさんがお昼にあるショッピングサイトを3ページ閲覧して一旦そのサイトを離れたあと、夜にもう一度同じサイトを訪問し5ページ閲覧したとします。その場合、セッション数は2、ページビューは8となります。また、Aさんが次の日に同じサイトを訪問し、いろいろな商品を比較検討しながら同じサイト内で30ページ閲覧したとします。その場合、セッション数は1、ページビューは30となります。ページ閲覧数(ページビュー)や行動内容に関わらず、訪問という点でカウントするのが、このセッション数です。セッション数は、1セッションあたりどの程度ページが閲覧されているのか、ページビューとセットで「ページ/セッション」として見られることも多い指標です。

セッションの数え方について、単純に訪問者がサイトを離れればセッション終了となりますが、Googleアナリティクスでは、以下のような場合もセッション終了とみなされます。

・サイト内で30分以上行動(移動)がないとき
・日付が変わったとき
・参照元(検索エンジンやリンク元など)が変わったとき
例えば、AというサイトのリンクからBというサイトを訪れ、10分ほどサイト内を回遊した後、別の検索エンジンから検索でBを訪れたとします。その場合、参照元がAから検索エンジンへと変更したことで最初のセッションは終了、セッション数は2ということになります。

ただし、30分という時間に関しては設定を変更することも可能です。例えば動画サイトや長文の論文を掲載しているサイトなど、30分以上操作しないことが予想されるサイトをお持ちの方もいると思います。そうしたサイトをお持ちの方は、「セッションのタイムアウト」を変更することをおすすめします。Googleアナリティクスで変更する場合、以下の手順で時間設定を変更することができます。
ページ左下に表示されている歯車(管理)→プロパティ→トラッキング情報→セッション設定→セッションのタイムアウト(1分~4時間の間で設定可能)

サイトを訪れた人数を見る「ユーザー数」

ユーザー数は、ある特定の期間内に1度以上サイトへ訪問したユーザー(人)数を指し、その期間内であれば、同じユーザーが何度サイトを訪れても、ユーザー数は1とカウントされます。また、アクセス解析ツールによっては、重複を除くといった意味で「ユニーク」をつけて「ユニークユーザー数」と呼ばれることもあります。前述のセッション数がユーザーの1回の訪問を計測するのに対して、このユーザー数は、1ユーザー(人)の行動を追うことになります。例えば、月曜日にAさんが3回、9時、11時、15時と3回訪れた場合、その日はユーザー数1、セッション数3となります。そして火曜日に同じくAさんが10時と16時に2回、Bさんが11時と15時に2回訪れた場合、この2日間のユーザー数は2、セッション数は7となります。但し、ユーザー数はブラウザのCookieをもとに算出しているため、同じ人物であった場合でも異なるブラウザ、異なる端末からアクセスした場合は、それぞれ別のユーザーとしてカウントされることになります。ページビュー数の説明で述べたとおり、一般的にアクセス数という時はページビュー数を指していることが多いように思われますが、純粋に何人訪れているか知りたいというときは、このユーザー数を見るといいでしょう。

最後におさらいです。あるサイトへの3日間のページビュー数、セッション数、ユーザー数を数えてみましょう。月曜日、Aさんが朝と夜に2回訪問し、最初に2ページ、次に5ページ閲覧しました。火曜日、Aさんが夜に1回訪問し3ページ閲覧、Bさんが昼に1回訪問し2ページ閲覧しました。水曜日、Cさんが朝に1回訪問し1ページ閲覧しました。この場合、3日間のページビュー数は13、セッション数は5、ユーザー数は3となります。

アクセス解析と聞き「難しそう」と躊躇してしまっていた方、自分のブログやウェブサイトについてもう少し詳しく知りたいと思っている方は、ぜひここでご紹介した3つの指標、ページビュー数、セッション数、ユーザー数を調べることからはじめてみましょう。自分のブログやサイトに、いつ、どのくらいの人数が、何ページ閲覧して、どのくらいの回数訪れているのか(Googleアナリティクスでは1日単位で期間を指定して集計することができます)、そのようなことを調べ続けていくだけで、次につながるヒントがきっとみつかると思います。

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