こんにちは。高知県高知市で「営業」に圧倒的に強いホームページを制作を行っている、株式会社ICUの川島です。
今日は経営についてのテーマでお話します。
「茹でガエル」という話をご存じでしょうか。カエルを熱湯に入れると驚いて飛び出すけれど、水からゆっくり温度を上げていくと、変化に気づかないまま茹で上がってしまう。
実際のカエルは途中で逃げるそうですが、ビジネスの世界ではこの比喩がよく当てはまります。
こんなご相談がありました。
「特に大きな問題はないんですが、なんとなく売上が伸びなくなってきて。何が原因かよくわからないんです。」
結論としては、「問題がない」と感じている状態こそ要注意です。
経営環境の変化は少しずつ、気づかないうちに進みます。
気づいたときには手遅れ、とならないよう、経営者自身が「温度変化」を感じ取る感度を持つことが大事です。

じわじわ進む温度変化の正体
中小企業の経営環境は、ここ数年で確実に変わっています。
人口減少による採用難、原材料費の上昇、デジタル化の加速、消費者の情報収集行動の変化。どれも一夜にして起きたものではありません。毎月少しずつ、気づかないくらいの速さで進んでいます。
厄介なのは、売上や利益にすぐ反映されないことです。
既存のお客さまとの取引が続いている間は、数字の上では「問題なし」に見える。しかし新規の問い合わせが減っている、競合が新しいやり方を始めている、お客さまの反応が以前と違う。そういう小さな兆候は、数字に出る前に現場で起きています。
「現状維持」が最大のリスクになるとき
よくある落とし穴を2つ挙げます。
1つ目は、「うちはずっとこのやり方でやってきた」という成功体験への固執です。
過去にうまくいった方法は、そのときの環境に合っていたから成功しました。環境が変われば最適解も変わります。
やり方を変えないこと自体がリスクになるのですが、過去の成功が大きいほど、そこに気づきにくくなります。
2つ目は、「まだ大丈夫だろう」という先送りです。
目の前の業務に追われていると、今すぐ困っていないことは後回しになる。
しかし環境変化への対応は、困ってからでは遅いことがほとんどです。水がぬるいうちに動けるかどうか。ここが分かれ目になります。

温度を感じ取るために、今日からできること
まず確認していただきたいのは、「自社の環境について、最後に立ち止まって考えたのはいつか」ということです。
日々の業務の中で、経営者が意識的に「温度」を測る時間を取っているかどうか。これが感度の差を生みます。
月に一度でいいので、こんなことを振り返ってみてください。お客さまからの問い合わせ内容は変わっていないか。競合はどんな動きをしているか。自分の業界で「当たり前」とされていることに変化の兆しはないか。
大がかりな分析は要りません。感じたことをメモに書き出すだけでも、変化への感度は確実に上がります。
そしてもう一つ。
経営者自身がビジネスに対して熱量を持ち続けることです。
変化に気づくには、自分の事業への関心が高くなければいけません。「何となく回っているからいいか」ではなく、「もっとこうしたい」「ここが気になる」という感覚。その熱量こそが、温度変化を感じ取るセンサーになります。
道を切り開くのは、いつも経営者自身
中小企業には、大企業のような専門部署も市場調査チームもありません。
環境の変化を察知して、方向を決めて、最初の一歩を踏み出す。それは経営者の仕事です。
大変なことですが、裏を返せば、経営者が動けば会社は変われるということでもあります。

茹でガエルにならないために必要なのは、環境の温度変化を意識的に感じ取ること、そして自分自身の熱量を保ち続けること。
この2つがあれば、水が温まり始めたときに気づけますし、気づいたら動ける力も残っています。
まずは5分だけ、「最近、自分のまわりで何が変わったか」を考えてみてください。
それだけで、もう茹でガエルではなくなっています。