こんにちは。高知県高知市で情報処理支援機関として企業さまに伴走支援を提供している、株式会社ICUの川島です。
以前、【2026年1月】PC版GmailのPOP受信が終了 という記事を書きました。
その件はGoogleからの正式な延期アナウンスがあり、いったん落ち着いた状態です。ところが、それとは別の問題が、ゴールデンウィーク前頃から当社のお客様の間でも目立ち始めました。「Gmailに転送していたはずのメールが、ある日を境に届かなくなった」というご相談です。
こんなご相談がありました。
お客さまへメールを送ったら、Gmailから「届けられませんでした」というエラーが返ってきました。先方からは普段どおり受け取っていると聞いていたのですが…。
結論からお伝えすると、原因の多くは“受け取る側”が設定しているGmailへの自動転送にあります。送った側の問題ではありません。順番に整理していきますね。
Gmailへの転送が届かなくなる仕組み
近年Gmailは、なりすましメール対策として、送信者の身元確認(SPFというルール)を厳しくチェックしています。2025年の後半からは、その確認を通らないメールを「拒否」する運用が本格化しました。

たとえば、独自ドメインのメールアドレスをレンタルサーバーで運用していて、その受信箱から自動でGmailへ転送している場合を考えてみてください。Gmailから見ると、メールは「本来の送信元」ではなく、「途中の転送サーバー」から届いたように見えます。差出人の名前は元のままなのに、運んできたのは別の人、という状態です。Gmailは「これは正規の経路ではないかもしれない」と判定し、到着直前ではじいてしまいます。
送信した人にも、受信側のレンタルサーバーにも、直接の落ち度はありません。Gmailの新しいルールと、従来からある“そのまま転送する”仕組みとの相性が悪くなっているのが本当の原因です。
当事者が気づきにくい、すれ違いのトラブル
このトラブルの厄介なところは、受け取れていない本人が気づきにくい点です。エラーメールは送った側に返るからです。
このため、
・送った側は「あの件、届いていないのかな」と気にしている
・受け取る側は「最近、あの人から連絡が来ないな」と思っている
というすれ違いが生まれます。「届いていないようです」と相手側からわざわざ連絡してくださる方は、そう多くありません。気づかないまま、見積もりや問い合わせといった大事な連絡が止まっているケースもあります。
確認するポイントと、根本的な解決策
まずやっていただきたいのは、自社のメールアドレスをGmailへ自動転送する設定が残っていないかの確認です。レンタルサーバーやメールサービスの管理画面に、転送設定の項目があります。心当たりがあれば、そこから見直していきましょう。
そもそもなぜGmailへ転送してまで受け取りたいかというと、Gmailの迷惑メール判定が群を抜いて優秀だからです。1日に大量に届く迷惑メールを、ほぼ自動で振り分けてくれる安心感は、一度使うと手放しがたいものがあります。
それなら根本的には、独自ドメインのメールをGmailの仕組みで正式に受信する Google Workspace を使うのが確実です。「Google Workspaceはドメイン全体で契約しないと使えないから高い」と思われがちですが、実際には1ユーザー単位で契約できます。社内で1つのアドレスだけGmail化したい、という形も可能で、料金もスターターであれば月額800円から始められます(2026年5月現在)。

届かないメールを、これ以上増やさないために
「メールが届かない」と相手から言われたとき、まず疑ってほしいのはGmailの転送設定です。送り手側に原因があるように見えるトラブルでも、実際は受け取り側の設定にあることが増えています。
当社のお客様で、一部のメールアドレスだけGmailで使いたいという方がいらっしゃいましたら、サポートさせていただきますので、お気軽にお声をおかけくださいね。