こんにちは。株式会社ICUの川島です。
提案営業セミナーで、講師をご依頼いただくことがあります。
先日も、初任層の方に向けたセミナーでお話しする機会がありました。セミナーではさまざまな考え方や技術をお伝えしていますが、私がいちばん最初に時間を取るのは、テクニックの話ではありません。「営業という仕事そのものの素晴らしさ」についてです。
セミナーの場に限らず、こんな声を聞くことがあります。
「営業に配属されたんですが、自分にできるか不安で…。」

お気持ちはよくわかります。ただ、その不安の多くは、営業という仕事の本当の姿がまだ見えていないところから来ているのではないでしょうか。私は、営業とはお客さまの幸せのために自社の価値を届ける仕事であり、自分や周りの人の暮らしも良くしていける仕事だと考えています。
営業に対する「イメージ」と、本当のところ
セミナーの冒頭で「営業という仕事にどんなイメージを持っていますか」と聞くと、返ってくるのは「ノルマがきつそう」「断られるのがつらそう」「頭を下げて回るイメージ」といった答えです。
たしかに、楽なことばかりではありません。ただ、営業の本当の姿はそこにはないと私は考えています。
営業とは、自分が良いと信じている商品やサービスを、お客さまの幸せのために提供する仕事です。もし営業パーソンがいなければ、その価値を誰がお客さまに届けてあげられるでしょうか。どれだけ良いものがあっても、届ける人がいなければ、お客さまの手には届きません。

営業パーソンの仕事が動かしているもの
営業の仕事は、お客さまに価値を届けるだけでは終わりません。
自社のことを考えてみてください。商品やサービスを生み出す製造・開発の仲間がいて、総務や経理で会社を支えてくれる仲間もいる。その仲間たちの仕事を生み出しているのも、営業です。
さらに広く見ると、もっとはっきりします。日本で営業パーソンのいない会社はほとんどありません。「うちは独自技術があるから営業はいない」という会社でも、聞いてみると社長自身がいちばんの営業担当だったりする。日本の経済を動かしている原動力のひとつは、間違いなく営業の仕事です。
セミナーではこんな問いかけもします。「もし仮に、あなたの営業力が10倍になったら、何が変わりますか」と。売上が伸びれば、あなたの給与や待遇だけでなく、一緒に働く仲間の環境も良くなっていきます。営業の力がつけば、周りの人の人生も豊かにしていけるのです。
忙しさの中で薄れていく「初心」
セミナーでこうした話をすると、参加者の表情がふっと変わる瞬間があります。「営業って、そういう仕事なんですね」と。ただ、初心を忘れてしまうのは、新人に限った話ではありません。
毎日の仕事に追われていると、ベテランであっても「なぜ自分はこの仕事をしているのか」を考える余裕がなくなることがあります。今月の数字、来週のアポ、目の前の対応。やるべきことに追われるうちに、この仕事を始めた頃の気持ちや、お客さまに初めて感謝された日の嬉しさが、少しずつ遠くなっていく。
私自身、セミナーでこの話をするたびに、自分にも言い聞かせているところがあります。

お客さまの幸せをつくれる仕事
お客さまを幸せにして、仲間の仕事を生み出して、そのことが自分の人生にも返ってくる。それが営業という仕事の醍醐味です。だから私は、セミナーの冒頭で必ずこの話をしています。
忙しさの中で初心を忘れてしまうことは誰にでもあります。しかし、たまに今の仕事に就いたばかりの頃を思い出して、自分の仕事の良さを振り返ってみると、やる気のスイッチがもう一度入るのではないかと思いますよ。
さぁ、今日も頑張っていきましょう!