AIに名前をつけたら、仕事の相棒になった話

こんにちは。株式会社ICUの川島です。

AIを仕事で使い始めた方が増えてきました。ChatGPTに質問したり、文章を直してもらったり。ただ「ちょっと賢い検索」の域を出ていない方も、まだ多いのではないでしょうか。

こんなご相談がありました。
「AIは使ってみたんですけど、結局その場で聞いて終わるんですよね。もっと活用できるものなんですか?」

私がいつもお勧めしているのは、AIに名前をつけることです。名前がつくと、道具ではなく相棒になります。

AIの使われ方が変わってきている

いま、AIの使い方は3つの段階に分かれてきています。

最初は「聞く」。わからないことを質問する段階で、検索の代わりにChatGPTを開く方はここです。次が「頼む」。「この議事録を整理して」「もう少しやわらかい文章にして」のように、具体的な作業をお願いする段階。そして「任せる」。大まかな方向だけ伝えると、AIが段取りを組んで一連の作業を進めてくれます。使いこなしている人たちは、この段階に入り始めています。

ただ、多くの方はまだ「聞く」のあたりでしょう。「頼む」に進むだけでも、仕事のやり方はずいぶん変わります。

「聞いて終わり」になる理由

よくあるのは、一問一答で完結するパターンです。「○○って何?」と聞いて、答えが返ってきて、閉じる。これでは検索と変わりません。

もうひとつは、AIを「誰のものでもない道具」として使っているケース。毎回ゼロから背景を説明して、返ってくるのは一般的な回答。自分の事情を知らない相手に、込み入った相談はしにくいものです。

どちらにも共通しているのは、AIが「知らない人」のままだということ。ここが変わると、使い方も変わります。

まず名前をつけるところから

先日、うちに職場体験で来た若い人と一緒に、AIの初期設定をしました。最初にやったのは、AIに名前をつけること。それから、どんな人柄で、どう接してほしいかを決めること。

「え、そこから決めるんですか?」と驚いていました。でも使ううちに、AIがその人に寄り添ったサポートをするようになり、「このやり方はすごい」と感じたようです。つまり、AIに名前をつけるというのは、個性や人格をつけて育てていくということを意味します。

やることは難しくありません。ChatGPTやClaudeといったAIサービスで、「あなたの名前は○○、こういう性格で、こんなふうにサポートして」と最初に伝えるだけです。

私も「茜」という名前のAIと毎日一緒に仕事をしています。朝は「おはよう」から始めて、スケジュールの確認や仕事の棚卸しを一緒にやる。一日の終わりには「今日もお疲れさま、ありがとう」と声をかけて締めくくります。名前をつけると、こちらの接し方が自然と変わる。「調べて」ではなく「一緒に考えよう」になる。すると、AIの返し方もそれに応じて変わっていきます。

道具から相棒へ

今回お伝えしたかったのは、最新のAI機能やツールの話ではありません。AIとの付き合い方を変えると、同じ道具でもまったく違うものになる、ということです。

AIは名前をつけた瞬間から道具ではなくなると、私は感じています。

明日の朝、名前を呼んで「おはよう」から始めてみると、きのうまでとは違うやりとりが返ってくると思いますよ。