こんにちは。高知県高知市で情報処理支援機関として企業さまに伴走支援を提供している、株式会社ICUの川島です。
今日はメールの暗号化についてのお話です。「うちのサーバーはちゃんと管理してもらっているから大丈夫」と思っている方にこそ、確認していただきたい内容があります。
こんなご相談がありました。
「セキュリティ診断を受けたら、メールが暗号化されていないと指摘されました。サーバーは対応済みのはずなのですが……」
結論から言うと、サーバー側が暗号化に対応していても、メールソフトの設定が古いままだと、メールは暗号化されずにやり取りされていることがあります。その場合、設定画面でポート番号と暗号化方式を確認するだけで、この問題は解消できます。

サーバーが対応済みでも、メールソフトが追いついていないことがある
メールの暗号化には、サーバー側とメールソフト側の両方で設定が揃っている必要があります。サーバーでSSL/TLSを有効にしていても、メールソフトが暗号化なしの設定で接続していれば、パソコンとサーバーの間を通信内容がそのまま流れてしまう。たとえばノートパソコンを社外の無線LANに接続してメールを送受信した場合、見積書や顧客情報がそのまま読み取られるおそれがあります。
10年以上前にメールソフトを設定して、そのままの設定で使い続けている方は要注意です。当時よく使われていた送信ポート「587」や受信ポート「110」は、暗号化なしの設定です。サーバー側が暗号化に対応しても、メールソフトの設定は自動では切り替わりません。
「ちゃんと届いているから大丈夫」が一番危ない
よくあるのが、「メールは普通に送受信できているし問題ない」という判断です。暗号化されていなくてもメールは届きます。届くから気づかない。これがこの問題の厄介なところです。
もう一つは、「IT担当がサーバーを管理しているから安心」というケース。サーバーを更新していても、各社員のパソコンのメールソフトまで一台ずつ設定を変えていなければ、古い設定のまま使われています。パソコンの入れ替え時に、以前の設定をそのまま引き継いでしまうこともよくあります。
メールソフトの設定画面で確認してほしい2つのポイント
確認していただきたいのは、アカウント設定画面にある「ポート番号」と「暗号化方式」です。
受信(POP3)のポート番号が「110」になっていたら、暗号化されていません。これを「995」に変更し、暗号化方式で「SSL/TLS」を選んでください。送信(SMTP)のポート番号が「25」や「587」であれば、「465」に変更して同じくSSL/TLSを選びます。サーバー名やパスワードは変更不要です。
当社はお客さまのサーバーの管理・運用をお預かりしている立場ですので、この分野には日常的に向き合っています。当社で提供しているサーバーの暗号化対応は、もちろん済んでいる。あとはメールソフト側の設定を合わせていただくだけです。
当社のサーバーをご利用いただいている方は、以下の設定になっているかご確認ください。
・受信サーバー(POP3):ポート 995、暗号化方式 SSL/TLS
・送信サーバー(SMTP):ポート 465、暗号化方式 SSL/TLS
・受信メールサーバー・送信メールサーバー:メールのドメイン名
・認証方式:通常のパスワード認証(変更不要)
サーバー名はご利用のサーバー会社によって異なる場合がありますので、他社のサーバーをお使いの方はご契約先にご確認ください。

一度設定すれば、あとはそのまま使えます
メールの暗号化は、ポート番号と暗号化方式を一度変更すれば、そのまま効果が続きます。毎回何かする必要はありません。
一度、お使いのメールソフトの設定画面を開いて、ポート番号を確認してみてください。当社のお客さまで、設定画面の操作がわからない場合は、遠慮なくお問い合わせください。