こんにちは。高知県高知市で情報処理支援機関として企業さまに伴走支援を提供している、株式会社ICUの川島です。
ここ数ヶ月、お客さまから「メールが一部の方に届かなくなった」というご相談を頂くことがよくあります。それらのメールを確認してみると、OutlookやHotmailなど、特定のアドレス宛てで起きています。リターンメールには見慣れない英語で「DKIM」「DMARC」という単語が並んでいます。
こんなご相談がありました。
「配信メールが何人かに届いていないみたいで。エラーを見たらDKIMが必要って書いてあるんですが、何のことでしょうか。」
結論から言うと、メールサーバーとDNSサーバーに設定を追加すれば解消します。

SPFだけでは通らなくなってきている
SPFという仕組みは以前の記事で紹介していました。しかし、今はSPFだけでは足りなくなってきています。2024年にGmail、2025年にはMicrosoft(Outlook・Hotmail)が、SPFに加えて「DKIM」や「DMARC」という認証も求めるようになってきています。
3つの違いをざっくり言うと、郵便にたとえればSPFが「差出人住所の確認」、DKIMが「封印」、DMARCが「封印が怪しかったときの扱い方」です。この3つが揃っていることを、GmailやMicrosoftはメールを受け取る条件にし始めています。
当初は1日5,000通以上の大量送信者が対象でしたが、実際にはもっと少ない送信量でも影響が出始めています。私もしばらく前まで、大量配信をしている事業者の話だと思っていました。ところが実際にお客さまのリターンメールを調べてみると、従業員20名ほどの卸売業の会社で、1日に数十通しか送っていないドメインでもMicrosoft宛てが拒否されていました。

届いていないことに、送った側は気づけない
困るのは、送った側が気づきにくい点です。リターンメールが返ってくる場合はまだいいほうで、迷惑メールフォルダに振り分けられて、送り手にも受け手にも気づかれないケースもあります。
見積もりを送ったのに返事が来ない。催促したら「受け取っていません」と言われる。私のお客さまでも、このパターンが実際に起きています。
メールの管理を任せている業者に聞いてみてください
自社のメールにDKIMやDMARCが設定されているかは、メールサーバーやドメインの管理をお願いしている業者に聞くのが確実です。
「SPF・DKIM・DMARCは設定されていますか?」と聞いていただければ、先方で確認してくれます。作業はDNSサーバーにレコードを追加し、メールサーバーでDKIM署名を有効にするという内容で、通常は一回で終わります。作業費は業者さんによりますが、何かを買い替えるような規模の話ではありません。
心当たりがない場合は、レンタルサーバーやプロバイダの契約先に聞いてみてください。私がお客さまの環境で対応した際も、設定後はMicrosoft宛ての不達が解消し、その後は問題なく動いています。

一度確認しておけば安心です
SPF・DKIM・DMARCは、一度設定してしまえばサーバーが自動で認証してくれます。足りない設定があっても、追加するだけで済む話です。
メールの設定まわりで気になることがあれば、お声がけくださいね。
3つとも揃っていれば、安心してメールを送れますよ。