こんにちは。高知県高知市で「採用」に強いホームページ制作を行っている、株式会社ICUの川島です。
採用サイトを制作するとき、「代表者のあいさつページを設けましょう」とご提案することがあります。
すると、こんなご相談をいただくことがあります。
「コーポレートサイトにも挨拶を載せてるから、わざわざ採用サイトにまで要らないよ」
お気持ちはよくわかります。同じ内容を二箇所に載せる必要はないと感じますよね。ただ、私はここに大きな見落としがあると考えています。結論からお伝えすると、コーポレートサイトと採用サイトでは読み手がまったく違います。届ける相手が違えば、伝えるべき内容も変わる。採用サイトで代表者の考え方をきちんと伝えておくだけで、入社後のミスマッチは減らせます。

コーポレートサイトと採用サイトでは、読む人が違う
コーポレートサイトの代表挨拶を読むのは、お客様や取引先です。事業への想いや会社の信頼性を伝えることが、あのページの役割です。
一方、採用サイトを見ているのは「この会社で働いてみようか」と考えている人たちです。彼らが知りたいのは、社長がどんな考え方で経営しているのか、社員にどんな姿勢を求めているのか、という部分です。待遇や仕事内容だけでなく、「自分はこの会社の空気に合うだろうか」を見極めようとしています。
同じ「代表のあいさつ」でも、読み手が求めている情報はまったく違います。コーポレートサイトの文章をそのまま載せても、求職者にとっては肝心な部分が抜け落ちたメッセージになってしまいます。
価値観が合わないまま採用すると、何が起きるか
社風や代表の考え方と合わない人が入社すると、本人にとっても会社にとっても苦しい状況になります。
たとえば、従業員15名ほどのサービス業の会社で、チームワークを大切にしている職場に、成果主義の考え方が強い方が入社したケースを想像してみてください。「自分はこれだけ成果を出したのだから、もっと評価されるべきだ」と主張が強くなり、周囲との間に少しずつ距離ができていく。能力が低いわけではありません。会社が大事にしている「みんなで支え合い、成果を分かち合おう」という文化と、「個人の実績に見合った見返りがほしい」という本人の考え方が合わなかっただけです。
どちらが正しいという問題ではありません。ただ、合わない環境で無理を続ければ、本人は居心地が悪く、周囲も対応に疲弊します。結果として早期離職につながり、採用にかけた時間もコストも無駄になる。こういったミスマッチは、短い面接だけでは見抜きにくいからこそ、事前の情報発信が大事になります。

採用サイトでは、代表の考え方を求職者に届ける
私が大切だと感じているのは、「情報の先出し」です。
代表者がどんな想いで会社を経営しているのか。社員にどんな働き方を求めているのか。どんな人と一緒にやっていきたいと思っているのか。こうしたことを採用サイトの中で率直に言葉にしておくと、求職者は応募する前の段階で「自分に合いそうかどうか」を判断できます。
読んで「ちょっと違うな」と感じた人は応募を見送ります。それは、お互いにとって正しい判断です。逆に、「この考え方に共感できる」と思って応募してきた人は、入社後も同じ方向を向いて仕事ができる可能性がぐっと高まります。
まずは、自社の採用ページに代表者の考え方を伝えるセクションがあるかどうか、確認してみてください。なければ、それを加えるだけでも採用の質は変わります。代表者ご自身の言葉であれば短くてもかまいません。

想いを言葉にすることが、いい採用につながる
採用のミスマッチを防ぐために、特別な仕組みは必要ありません。代表者の考え方や大切にしている価値観を、採用コンテンツの中でしっかり言葉にして届けること。それだけで、入社後の「こんなはずじゃなかった」を減らすことができますよ。
素敵な採用サイトを、一緒に作っていきましょう。